桐原 大

桐原大 歯科医師 桐原歯科医院
院長:桐原 大 (きりはら まさる)


経歴:
2008年鶴見大学歯学部卒業
2009年臨床研修修了
2013年東京医科歯科大学大学院博士課程修了(う蝕制御学分野)
2014年鶴見大学歯学部助教(保存修復学)
2020年〜東京医科歯科大学大学院非常勤講師(う蝕制御学分野)
2021年桐原歯科医院継承

所属学会:
日本歯科保存学会
日本歯内療法学会
日本接着歯学会
日本顕微鏡歯科学会

 

ヒストリー

歯科医師への道を選択したのは、大学進学前に歯科医師である両親の評判を聞いたことがきっかけでした。医療人としての評価や、治療を受けた人たちからの感謝の思いを知ると、両親への敬意と歯科医師という職業への憧れが生まれました。

歯学部在学中は勉強とクラブ活動に励み、卒後の進路についての明確な希望はありませんでした。卒後の進路を決定付けたのは、臨床研修の際にお世話になった先生の言葉でした。その先生は補綴科(義歯や被せ物の専門の科)出身でしたが、専門の治療だけでなく一般開業医として治療全般を行なっていました。

大学病院では、虫歯の治療をする先生、入れ歯を作る先生、外科処置をする先生、と言った具合に、それぞれの科が専門分野の治療を行うことがほとんどです。一方、開業医ではほぼすべての分野の治療を行うことが一般的ですが、大学病院の治療しか知らなかった当時の自分にとっては新鮮でした。「将来開業医になるのであれば歯科全般の知識と技術が必要。学ぶ順番やペースは人それぞれだから、最も興味のある分野から勉強をスタートして、周辺分野に知識を広げて行くのがおすすめ。特に大学院はキャリアをある程度積んでからよりは、卒後研修直後のタイミングで進学する方が良いと思う。」と卒後の歯科医師としてのキャリア形成についてのアドバイスを頂き、最も興味関心のあった「接着歯学」「虫歯の治療と予防」「保存治療」の分野を勉強しようと考えました。出身校の大学院にそのまま進学することも考えましたが、世界でも有数の教育研究機関であり、その分野のトップランナーと呼ばれる先生が集まっている東京医科歯科大学大学院う蝕制御学分野に進学しました。

大学院生のメインの仕事は研究で、ほとんど臨床に触れることなく4年間を過ごす院生もたくさんいます。しかし所属した教室では「臨床の技術を磨くことは、臨床に即した質の高い研究を行うことに繋がる。」という考えがあり、研究の傍ら臨床技能についても非常に多くのことを学びました。附属病院では担当患者さんに対する診療業務、エキスパートの診療アシスト、見学を通じて、「接着歯学」・「保存治療」の最前線を体感しました。また、卒業された先輩方のクリニックで診療をさせて頂く機会にも多く恵まれ、接着修復以外の一般歯科治療についてもたくさんのことを学びました。土日も含め、研究と臨床に全力で取り組んだ濃密な大学院生活で、歯科医師としての基本的な考え方はこの4年間で培われました。

大学院修了後は母校の教員として仕事をする機会を与えて頂き、専門分野の知識・技術に磨きをかけつつ、学生や後輩の育成に尽力しました。また、並行して桐原歯科医院での仕事もスタートし、微力ながら地域医療に貢献してきました。大学病院退職後は複数の歯科医院に勤務し、臨床技能を高めることに注力しました。幸運なことに、それぞれの勤務先で良い先輩、後輩、患者さん、スタッフに恵まれ、歯科医療を通じて人間的に成長させてもらったと感じています。昨年からはお世話になった大学院において非常勤講師を拝命し、教育の仕事もスタートしました。学生教育では、自分が学生の時にどのように接してもらいたかったかということを考えながら指導にあたっています。

世の中は未曾有のコロナ禍にあり、一般的に感染対策への関心が高まっています。歯科における感染対策の重要性については言うまでもありませんが、従来と比べてより一層の厳密さと情報の透明性が要求されるようになりました。医院の継続と発展のためには、院内設備投資や診療システムの見直しを行い、根本的にクリニックを作り変える必要があると感じ、医院改装、事業承継へと至りました。

歯やお口のことで困ったことがありましたら、お気軽にご相談頂ければと思います。